家族信託"信"頼できるご家族に"託"す

家族信託(民事信託)とは

「信託」とは、「自分の大切な財産を信頼できるご家族に託し、自分が決めた目的に沿って大切な人や自分のために管理・運用・処分してもらう」制度です。財産を託された人は、信託した人の決めた目的の実現に向けて信託された財産を管理・運用・処分します。

※家族信託は信託という言葉を使いますが、投資信託等の金融商品のことではありません。銀行が取り扱う「遺言信託」とも別の制度です。 

超高齢化社会と認知症

皆さんご承知の通り日本の高齢化は大きな問題となっています。 2025年には約2200万人(全人口の4人に1人)が後期高齢者となり、そのうちの約20%の約730万人が認知症患者になると予測されています。 

認知症になると、生活の身の回りに支障をきたすと同時に、ご自身名義の預金口座をはじめとする様々な財産の管理ができなくなります。また、人生の終を迎える際に発生する相続手続きに関してもご家族に大きな負担をかけてしまうことも考えられます。

今のうちから終活に向けての認知症対策を!

『成年後見制度』と『家族信託(民事信託)』の違い

■成年後見制度

成年後見制度は認知症対策として国が用意した、公的機関(裁判所)の監督のもとで本人の財産の保全を図る制度です。

デメリット
  • 司法書士・弁護士等の専門家が後見人に選ばれることが多く(80%以上)ご家族で財産の管理ができないケースが多い。
  • 司法書士・弁護士等の費用は月々2〜6万円であり亡くなるまでかかる(財産額5000万円まで月2〜4万円、5000万円以上月5~6万円)
  • 管理方法が制約的になる(家族や本人の意向が反映されにくい)
    ex.孫への贈与不可、介護施設はなるべく安い施設が選ばれる等 
  • 成年後見人とのトラブル
    認知症になった母のために母のお金でエプロンを買い替えたかったが、後見人の弁護士に購入を許可してもらえず買うことができなかったケースも。

■家族信託

後見制度は使いにくいとの声を受け、昨今注目されている新たな相続・認知症対策です。

家族信託とは、『ご家族に財産管理を信じて託す』という意味で、登記件数はこの5年で2.6倍にもなります。制約なく財産の管理運用が可能な家族信託であれば、受託者の判断で『建替え』『売却』『取得』などの財産の管理運用ができます。

なぜ注目されているのでしょう
  • 活用の幅が非常に広く、現代社会における多様なニーズに対応できる
  • 認知症になってからではなく、今から認知症対策として有効

家族信託契約のメリット

  • 信託すると財産の名義が変わる
  • 贈与とは異なり、名義が変わっても贈与税は発生しない
  • 財産から生じる収益は委託者の所得のまま
  • 財産の管理・処分権は受託者に移る(不動産の売却、賃貸など)
  • 信託できる財産:不動産・金銭(預金)・株式(自社株式、有価証券)
  • 信託財産の承継先を定めることで、遺言の代わりとなる
  • 信託契約は判断能力があるうちに締結する
信託の終了

信託された財産は、信託契約で定められた者が承継し、委託者である親の死亡などをもって信託の終了となります。信託契約に信託財産の承継先(相続する者)を定めることにより遺言の代わりとなります!

※信託契約において、承継先を定めることができるのは、信託財産に限ります。

家族信託に関わる関係者

家族信託は、以下の3者の関係からなる制度です。

  • 委託者(ご本人)
    財産を預ける(信託する)人。
  • 受託者(お子様等ご家族)
    財産を預かって(信託されて)管理・運用・処分する人。
  • 受益者(ご本人や便益を受ける人)
    財産から生じる利益を得る人。

家族信託の対象となる財産

委託者(ご本人)が受託者(ご家族)に信託することができる財産の一例として、次のような財産があります。

  • 金銭
  • 有価証券
  • 金銭債権
  • 不動産

家族信託の目的

大切な財産を預け、誰かの為、目的の実現に向けてその財産をしっかり管理・運用・処分してもらう「信託」というしくみは、次の目的で利用されています。

  • 貯める・増やす(資産運用)
  • 守る(資産管理)
  • 繋ぐ・譲る(資産承継)

リフォレストの『おやとこ(旧スマート家族信託)

スマホアプリ『おやとこ(旧スマート家族信託)』で信託契約締結後もみなさまのパートナーとして寄り添い、常にサポートします。

行政書士事務所リフォレストでは、信託契約後の受託者様の事務負担を減らし、運用上でてくる疑問などに対応するため、スマホアプリ『おやとこ』を利用して万全なサポートを行っています。

※スマホアプリ『おやとこ』はトリニティー・テクノロジー株式会社のアプリサービスです。 ※別途アプリ利用料が発生します。

「受託者の信託事務処理を簡単かつ確実に」を実現したサービス

家族信託は信託契約を締結して終わりではありません。受託者には信託財産の収支を記録していく義務があります。スマート家族信託は財産の変動をアプリで簡単に登録することができます。

主な機能

・信託財産の内容をリアルアイムで確認
・収支状況の記録/信託帳簿の自動生成
・信託口口座清報をAPI連携で自動取込
・法的書面/証憑書類のデータ保管
・メール/アプリでの引出し通知機能
・年1回の年次報告書等の書類作成
・システム内から行政所事務所リフォレストへの相談

収支の管理を簡単・便利に

『おやとこ』では、日々の収支をスマートフォンやパソコンで簡単入力ができ、信託財産の変動が自動計算されます。収支に紐づけて領収書の画像を保管可能のため、クラウド上のみで情報が完結します!

銀行口座や電子マネーと連携して収支を自動入力

『おやとこ』は外部サー ビス「Moneytree」を利用して銀行口座やクレジットカー ド、 電子マネーと連携することが可能です。 連携することで、 収支の情報を自動で取得し、入力作業を大幅に軽減することができます。

信託財産の状況をリアルタイムで確認

これまでは見ることができなかった信託財産の変動をグラフで細かく確認!自動計算により、 リアルタイムでの情報を 目視することができます。

信託財産の状況を家族・リフォレストと共有

『おやとこ』では、受託者・委託者・受益者のみならず、ご家族や信託契約時に関わった専門家も 状況をリアルタイムで確認することができます。ご家族が監視することで、受託者の横領等の不正の抑止力となります。

いつでもリフォレストに相談

『おやとこ』でいつでもお客様とつながっています。
信託契約に携わった行政書士事務所リフォレストへのご相談はアプリ上から簡単に行えます。

・不動産を売却したい
・相続が発生した
・信託契約の内容を変更したい 等
様々なご相談がいつでも簡単にできます。

料金

家族信託コンサルティング 110,000円~

※上記料金は税込表示となります。

業務内容例

  1. 民事信託・家族信託(民事信託)の仕組みを設計するコンサルティング全般
  2. 戸籍謄本や不動産資料等の収集
  3. 公証人への信託契約内容の伝達
  4. 公証役場にて信託契約書の作成の立会・同行
  5. その他金融機関等との調整・連絡・打合せ

※実費や公証役場手数料が別途かかります。
※不動産登記が発生する場合の実費や税金、報酬は、別途かかります。(提携事務所が担当いたします)